離婚を告げられた夫から、このような声を聞くことがあります。
家に帰っても居場所がない。
妻にとって自分の意味は、お金だけのようだ。
ただのATM。
会話も心もない。
もう「離婚でいい」と思う。
でも、本当は離婚したくない。
子どもと離れたくない。
だから、自分が我慢すればいい。
ところが、妻は子どもを連れて家を出た。
その日から、光が消えた。
子どもの声が消えた。
希望が消えた。
調停の呼び出し。
怖い。
離婚も怖い。
寂しさだけ。
苦しさだけ。
誰にも相談できない。
親にも相談できない。
毎日が不安で、眠ることも食べることもできない。
申立書を見る。
内容に腹が立つ。
誰に書かされたのかとも思う。
どうなっているのかと、時間が止まる。
親権を得ることは……無理だろう。
離婚後の暮らしも。
家を出ることも。
子どもと会えなくなることも。
すべてが苦しい。
すべてが苦しくなるのが離婚問題です。
子どものこと
住宅ローン
お金
調停
裁判
これからの生活
家族との思い出
一つひとつは別の問題です。それが離婚では、一度に押し寄せます。
だから、自分でも何が一番苦しいのか分からなくなることがあります。
まず必要なのは、答えを急ぐことではありません。
感情の問題
手続きの問題
お金の問題
子どもの問題
それぞれを切り分け、今決めることと、あとで決められることを整理していくことです。
事務的だと思われるかもしれません。
違います。あえて事務的に進めるのです。
ひとつひとつに線を引く。
離婚の決断は、思い切るものではありません。
判断できる状態をつくりながら、一歩ずつ進めていくものです。
