
夫の不貞が疑いから事実に変わったとき、夫の態度と行動は大きく変わることがあります。
交際していることを妻に知られたとき。証拠を突きつけられたとき。不貞相手に妻から連絡が入ったとき。
それまで平静を装っていた夫が、突然謝り始めることもあります。反対に、家を飛び出して別居を始めることもあります。妻に対する離婚圧を一気に強めることもあります。
不貞が明らかになった瞬間は、夫婦の問題が動き始める瞬間です。
遊びだったと観念する夫
不貞が発覚すると、突然態度を変え、平謝りする夫がいます。
「遊びだった」
「もう会わない」
「家庭を壊すつもりはなかった」
「二度としない」
不貞相手との関係を終わらせ、夫婦関係の修復を求めることもあります。
ただし、謝罪したから問題が解決したわけではありません。不貞相手との連絡が本当に終わったのか。今回が初めてなのか。夫婦関係を修復するための行動を取る意思があるのか。
言葉ではなく、その後の行動を確認する必要があります。
家を飛び出して別居する夫
不貞を追及された直後に、自宅を出る夫もいます。
「一緒にいるのが苦しい」
「冷静になる時間がほしい」
「責められる生活には耐えられない」
そのような理由を述べますが、実際には不貞相手との関係を続けるために別居する場合もあります。
別居が始まると、夫婦の話合いだけでなく、生活費、住宅ローン、子どもの生活、財産管理の問題が同時に発生します。
妻が感情的になっている間に、夫は住居を確保し、預金を移し、離婚に向けた相談を始めていることもあります。
離婚圧を強める夫
不貞を知られた後、急に離婚を迫る夫もいます。
「もう夫婦としてやっていけない」
「前から離婚を考えていた」
「不倫とは関係なく気持ちは決まっている」
「早く離婚届に署名してほしい」
不貞をした側であるにもかかわらず、妻に結論を急がせます。
夫が離婚を急ぐ理由は、不貞相手との関係を進めたいからかもしれません。慰謝料や財産分与の話を広げたくないからかもしれません。妻が状況を把握する前に、離婚だけを成立させたい場合もあります。
夫が急いでいるからといって、妻まで急ぐ必要はありません。
発覚後は夫の言葉より行動を見る
不貞が明らかになった後の夫は、自分の立場を守るために動き始めます。
謝罪する夫も、別居する夫も、離婚を迫る夫もいます。どの反応をするかは、その夫が家庭、不貞相手、財産、社会的立場のうち、何を優先しているかによって変わります。
そのため、夫の言葉だけで今後を判断してはいけません。
確認すべきなのは、別居の準備をしているか、財産を動かしていないか、生活費を支払う意思があるか、不貞相手との関係を続けているか、離婚に向けて専門家へ相談しているかです。
妻が先に決めること
不貞が発覚した直後に、離婚するか修復するかを決める必要はありません。
先に確認すべきなのは、現在の生活と財産です。毎月の生活費はいくら必要なのか。夫婦の財産はいくらあるのか。自宅と住宅ローンをどうするのか。子どもの生活と教育費をどう維持するのか。
これらを確認しないまま離婚に応じると、離婚後に初めて生活上の問題に気づくことになります。
不貞が発覚したとき、動き始めるのは夫だけではありません。
妻も、夫の言葉に反応するのではなく、これからの生活を守るために、確認する順番を決める必要があります。
