この記事では、AIで離婚条件を整理するときに、確認しておくことを説明します。読み終えた後は、AIの回答を、事実と数字で点検できます。
離婚条件を考えるとき、AIを使って法律情報や文章案を整理する人が増えています。短時間で論点を確認できる一方、文章が整っていることと、内容が正確で実行できることは同じではありません。
AIの回答は、何によって変わりますか
財産分与、養育費、住宅ローン、慰謝料などは、収入、資産、契約名義、家族構成、婚姻期間、不貞の時期などによって結論が変わります。
入力していない事実や、本人が把握していない資料をAIが補うことはできません。前提が不足していれば、もっともらしい文章でも実際の状況と合わないことがあります。
法令と制度は、いつの時点のものか確認しましたか
離婚に関する制度は改正されます。AIの回答に根拠となる法令、裁判例、行政機関の案内、情報の更新日が示されているか確認してください。
法的主張の可否、証拠の評価、相手方への請求について判断が必要な場合は、AIの回答だけで進めず、弁護士へ確認する場面です。
数字を入れて確認する
「養育費を受け取りたい」「自宅に住み続けたい」という希望だけでは、条件として実行できるか判断できません。
双方の収入、毎月の支出、ローン残高、固定資産税、教育費、支払期間など、確認できる数字を入れます。総額と毎月の支払額が継続できるかも確認します。
条件同士のつながりを確認する
財産分与で自宅を取得しても、ローン契約や維持費の問題が残ることがあります。養育費を決めても、教育費や支払終期が曖昧なままでは、後で確認が必要になります。
一つの条件だけを見るのではなく、住まい、収入、財産、子どもの生活、支払方法を合わせて確認します。
AIが作った文章は、そのまま相手へ送ってよいですか
AIが作った文章には、本人が希望していない条件や、根拠を説明できない表現が入ることがあります。
誰の希望なのか、どの事実と数字が根拠なのかを確認してください。あわせて、本人がその内容を理解し、夫の回答を受けて再判断できるかも確認してください。
最後に決めるのは誰ですか
AIは情報や文章を整理する補助にはなりますが、離婚するか、どの条件を希望するか、夫の回答を受けてどう判断するかを決めることはできません。
大切なのは、文章の強さではなく、確認できる事実・数字に基づき、その条件を離婚後も実行できることです。
次にやること
この記事のあとは、次の順で進めます。
- 離婚を決めた後の整理表を読み、整理する項目を確認する。
- 離婚条件を決める話し合いの進め方を読み、話し合いの進め方を確認する。
- 公正証書を作る前に整理することを読み、夫婦で決める内容を整理する。
ここまでの内容で、ご自身で進められそうでしたら、このまま次の手順に進んでください。作成が難しい場合や、作った書類に不安が残る場合は、書類の作成・チェックを承ります。主な条件は合意していて、一部のすり合わせが必要な場合は、1か月サポートから始めます。
